ビジャマリア情報12

2004.9.8

Villa Maria, Cordoba, Argentina

須郷 隆雄

 今回は衣食住3回シリーズの最終回、衣について報告します。

アルゼンチンはご承知のとおり、ヨーロッパ系の移民が多く、一般的にお洒落です。特に中年以降の女性はお洒落です。容姿の衰えもあると思いますが、厚化粧にギンギラギンのアクセサリーです。しかしあまり嫌みでないのは顔立ちのせいかもしれません。若者や男はGパンやパンタロンが主流です。スカート姿は殆んど見かけません。時折制服姿の女子高生を見かける程度です。しかし、日本の女子高生のような超ミニ、ルーズソックス、山姥化粧に携帯電話というスタイルは一人もいません。Gパンはピタッとした腰骨で支えるといった感じの臍出しルックです。とても格好がよくセクシーですが、腹が出ていようが太っていようがお構いなしです。胸もお尻も大きく、ついでにおなかもといった感じですが、足も長くバランスが良いので不格好では有りません。しかし、臍が飛び出たような妊婦までが誇らしげにこの格好で歩いているのには驚きます。とにかく肌を出すことが好きな国民で、年をとるにしたがって腹黒く、しかも胸黒くなってきます。しかし、性格は五月の鯉の吹流しのように腹は空っぽで、開けっぴろげで腹黒さはありません。

洋服店は非常に多く、特に女性向けの店が目立ちます。店が閉まっても店内がライトアップされ、ウィンドーショッピングを楽しんでいます。女性の美への憧れは、どこの国でも一緒です。値段は2,000円から4000円位が一般的です。洋品店は韓国系の店が比較的多く、しかも高級店が多いようにも思えます。

         

   洋服店                  下着ショップ

こちらは日中又夜昼の温度差が大きく、外は30度を越える暑さでも室内は20度ということもあります。その為温度変化には敏感で、こまめに着替えをしています。また湯船スタイルの日本と違ってシャワー生活のためか、1日に何度もシャワーを使いTPOに合わせ何度も着替えをしています。着たきり雀、風呂は1日にせいぜい1回、時にはパンツを裏返しにもはく私にとって見習うところもあります。

女性は概してお洒落で金髪が多いように見受けられますが、最近日本同様毛染めが流行しているようです。女性は長髪が多いのに対し、男は短髪で髭面で如何にもむさくるしい感じのが多いようにも思います。

         

   我が校の生徒(私の事務所前)      夜遊びの子供達(私のマンション前)

アルゼンチンの男はとにかく女好き、女は挑発好き。南欧性開放民族のせいか自由奔放に生きております。しかし、顔立ちスタイル全てにおいて、とてもかないません。残念ながらこれで同じ人間なのかと、鏡に自分の姿を映し歯軋りをしております。若い子は本当に可愛いです。暇なとき、喫茶店から通りを眺めていると時間の経つのを忘れます。しかし40歳以降は日本人のほうが綺麗だと思います。先日朝ドラの天花を見ましたが、加賀マリ子はすでに60を過ぎていると思うのですがまだまだ30代の若さを保っているように思えます。30前はアルゼンチンの勝ち、40以降は日本人の勝ち。これで人生のバランスが取れているのではないでしょうか。ちょっと負け惜しみのような気もしますが・・・・。

以上で衣食住シリーズの衣の報告を終わります。

         
     クチャラモニカ河川公園で          我が家での誕生パーティー
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