必須アミノ酸
名称 作用 主に含まれる食品
トリプトファン 不眠症の改善
脳の機能を向上
痛みの軽減
うつ症状改善
牛乳・チーズ
卵黄・大豆製品・ナッツ
メチオニン 傷の治癒を促進
身体を有害物質から守る(シスチン)
うつ症状改善(メチオニン)
牛乳・肉・全粒小麦
オートミール
リジン 成長促進
集中力向上
肝機能を高める
肉・魚介類・卵
チーズ・牛乳
豆、大豆製品
フェニルアラニン 脳の機能を向上
血圧を高くする
メラニンを作る(チロシン)
うつ症状改善
肉・魚介類・卵
大豆製品・種実類
ロイシン 肝機能を高める 肉類・乳製品等
イソロイシン 成長作用・神経作用
血管拡張
肝機能作用
孔子肉・牛乳
プロセスチーズ・鮭
バリン 成長促進
血液中の窒素のバランスを正常に保つ
仔牛肉・チーズ類
スレオニン 成長促進
脂肪肝を防ぐ

脱脂粉乳
ヒスチジン 成長促進
ストレスの軽減
性的関心を高める
仔牛肉・鶏肉・ハム
チェダーチーズ等
自然界にはおよそ300種類(500種類でしたか?)のアミノ酸が存在します。
人体を構成しているアミノ酸はその中の20種類です。

このうち、人が体内で合成することができないアミノ酸を必須アミノ酸と呼びます。
必須アミノ酸は、トリプトファン、メチオニン、リジン、フェニルアラニン、ロイシン、イソロイシン、バリン、スレ
オニンの8種です。

ヒスチジンは体内でも合成されますが、発育期の幼児には不足になりやすく栄養学的には必須アミノ酸と
しています(1985年)
また、アルギニンも乳幼児の場合にのみ必須アミノ酸に数えられます。
ちなみにトリプトファンは牛乳から発見された必須アミノ酸です。

必須アミノ酸をふんだんにもっているものが、動物の肉、牛乳、卵などです。
植物も必須アミノ酸を持ってますが、動物ほどではありません。
人体が要求する各必須アミノ酸の組成比率(量比)が決まっており、どれかひとつでも充分な量がないと、
他の必須アミノ酸がいくらたくさんあっても、不足しているアミノ酸のレベルでしか体内に吸収することがで
きません。

アミノ酸スコア(必須アミノ酸の含有量がヒトの必要量に対してどれくらいの割合で含まれているか)をみて
みると、動物性食品が100%であるのに対して、植物性食品は85%程度です。
植物性のたんぱく質はどれも、何らかの必須アミノ酸が不足しています。
白米は65%、大豆は86%、お肉は牛でも豚でも100%(脂身は68%)です。
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